ユーザーを引きつけるコンテンツを提供することは、必ずしも悪いことではない。しかし、このようなメディアへのアクセシビリティは、ユーザーがウサギの穴から抜け出し、作業途中の仕事に戻ることを困難にする。
幸いなことに、ウサギの穴の特性を理解することで、そこから抜け出すのに必要なツールを獲得できる。
具体的には、複数の写真や動画を連続して見たり、類似したコンテンツを見たり、中断せずにコンテンツを見たりすると、穴にはまりやすくなる。したがって、その穴にはまらないようにするには、動画を1本だけ見るようにすることだ。どうしても複数の動画を連続して視聴したい場合は、関連性の低いと思われる動画を選ぶか、意図的に視聴を中断する方法を考えよう。
このサイクルを断ち切るための戦略はいくつもある。ソーシャルメディアを利用する時はタイマーを使って一定時間後に中断する、動画を連続して見ないように注意を記した付箋をデスクに貼る、異なる種類のコンテンツを消費するように意識するだけでもいい。
ネコの動画を1、2本見たり、友人のミームをいくつかスクロールしたりするのは、悪いことではない。問題は、このようなメディアを消費することで、本当にやりたいことができなくなってしまうことだ。
ウサギの穴に引き込まれてしまうのではないかと心配している(あるいは、すでに引き込まれて抜け出すのに苦労している)人は、自分が消費しているコンテンツの類似性、反復性、関連性を減らす方法を見つけよう。
これは困難だが、不可能ではない。自力で抜け出せるようになれば、即座に重要なレポートの作成に戻ることができるだろう。
"The Psychology of Your Scrolling Addiction," HBR.org, January 31, 2022.