キャリアコーチが必要な時
●自分が次に何をやりたいのかわからない
リンクトインで漫然と検索していると、どの仕事も自分が「できる」ように感じるが、実際に自分が何を「やりたい」のかがわからない。
家族や友人が選択肢を絞る手伝いをしようとしても、彼らが提案するのはあなたが過去にやってきたことや、始めるのに「最も簡単な」キャリアや仕事であり、その提案が必ずしもあなたの心に響くものではないかもしれない。
どんなキャリアや仕事にやりがいを感じるかがわからない場合、コーチは過去の経験とは異なる可能性や、考えもしなかった可能性を検討する後押しをしてくれる。
●履歴書を充実させ、かつ簡潔にする方法がわからない
履歴書では、募集している仕事のレベルに見合うスキルと能力をアピールする必要がある。キャリアコーチは、あなたのスキルを候補となる職務に照らして見極める手助けをしてくれる。職務記述書の記載内容と完全には一致しないが、転換できるスキルについては特にそうだ。
どれほど素晴らしい成果でも、そのすべてを履歴書に書くことがふさわしいわけではない。キャリアコーチは、どのような経験が応募する仕事と関連性があるかを判断し、履歴書とリンクトインのプロフィールを簡潔にして、採用担当者の注目を浴びるメッセージに変える手助けをしてくれる。
●前の仕事から立ち直れずにいる
現在あるいは過去の仕事は、あなたに怒りや悲しみ、不安を感じさせ、あなたは恐ろしい経験を懸命に振り払おうとしているかもしれない。多くの人は、新たな仕事に就くことでネガティブな感情がなくなると思っているが、それほど単純ではない。
たとえば、筆者の同僚は10年にわたり輝かしいキャリアを築いたが、その後はよくない転職を経験し、自発的ではない選択も含めて、複数の会社を辞めることになった。その結果、自分はキャリアにおいて適切な決断を下せるという彼女の自信は打ちのめされた。
キャリアコーチの存在は、たび重なる不快な経験を乗り越える助けとなった。転職活動だけでなく、日々のモチベーションや家庭生活にも影響を与えていた、自分に対する思い込みを見直すことにつながったのだ。彼女は現在、仕事に満足しており、素晴らしいマネジャーの下で自信を取り戻している。
●面接を受けているが仕事が決まらない
採用担当者による最初の壁を乗り越えて次の面接に進めないことが多い、次に進んでも採用担当マネジャーに落とされてしまう、あるいは採用プロセスの最終段階で常に2番手で終わってしまうといった場合は、自分の経験を応募する仕事に結び付けるためのサポートが必要かもしれない。
キャリアコーチは「あなたはこれまでに○○をやったことがないのですか」などのやっかいな質問に答える助けを行い、一般的な面接の質問に対する答えやあなたのエグゼクティブ・プレゼンスを磨き、あなたが安心できるように一緒に練習もしてくれる。
●キャリアアップを果たしていない
キャリアコーチは、あなたが新しい仕事を見つけるために存在するのではない。多くのコーチは、あなたが現在の会社で昇進できない理由を理解する力になってくれる。コーチは360度評価を実施したり、パフォーマンスフィードバックを読み取ったりして、キャリアに継続的な成長をもたらすうえで見直すべき行動を明らかにする。
キャリアコーチが必要だと判断したら、自分に合ったコーチを選ぶために考慮すべき、5つのポイントがある。



