キャリアコーチをどのように雇うべきか
●どのようなタイプの専門家が必要かを理解する
国際コーチング連盟によると、キャリアコーチは、クライアントが「個人的および職業的な可能性を最大限に引き出す」方法について、クライアント自身が納得できる決断を下すために支援を行う存在だ。言い換えれば、あなたが何をやりたいか気づかせ、仕事上の目標達成を妨げている自分自身の思い込みを理解する助けとなる。
キャリアコーチはまた、履歴書の作成や面接スキルの向上など、目標達成に向けたコンサルティングサービスを提供することもある。重要なのは、キャリアコーチはあなたの仕事を見つけることや、あなたが一定の給料を得るサポートをすることを約束するわけではないということだ。
あなたが解決しようとしているものがキャリア上の問題に留まらない場合は、セラピストに相談することから始めるとよいだろう。セラピストは、過去のトラウマを探り、それがキャリアを含む人生のあらゆる分野に及ぼす影響を理解する力になってくれる。
●自分に必要なサービスを知り、必要だと考えていないサービスにも目を向ける
よくできた履歴書があれば採用されると思い、それを作成することを目標にコーチを雇う人は多い。しかし、どれほど巧みに構成された履歴書でも、新しい職務の観点から自分の経験を組み立てることができなければ、採用担当者の目を引くことはできない。
コーチングを受ける際は、自分がコーチに何を求めているかを把握しておかなければならない。そして、もっと成功を収めるためには他にどのような手段があるのか、コーチのアドバイスを受け入れることが必要だ。
たとえば、新しい仕事にやりがいを感じるかどうかを確認するための「価値観エクササイズ」や、自分の能力やキャリアアップに関する思い込みについてのコーチング、面接のためのエグゼクティブ・プレゼンスのコーチングなどが実施されている。
とはいえ、助けが不要だと確信している分野については、追加費用を払ってアセスメントを受けたり、コーチを雇ったりする必要はない。
●自分に適したコーチを見つけるために、少なくとも3人のサンプルセッションを受ける
ほとんどのコーチは無料のサンプルセッションを提供しているので、どのようなタイプのコーチやコーチングスタイルが自分に適しているかを明確に理解することができる。
ソマティックコーチングやメディテーションコーチングなど、専門的なテクニックを取り入れたコーチがよいかもしれない。新しい仕事やキャリアを探しながら個人的な問題を解決しなければならない場合は、ライフコーチングも提供できる多才なコーチが適しているだろう。
自分が何を求めているのかわからない場合は、「あなたがコーチングで最も成功したことは何か」「なぜあなたのコーチングは他のコーチよりも優れているのか」と質問してみよう。コーチが、あなたのキャリアの成長や進展にどのような価値をもたらすかを説明する際、あなたとあなた固有の状況を「理解」しているか否かを評価することだ。
●コーチのトレーニング、資格、経験を調べる
キャリアコーチに免許は必要ないので、誰でも名乗ることができる。とはいえ、コーチングの認定プログラムは数多くある。候補となるコーチに、どの資格を取得したかを尋ね、単にお金を払って資格を取得したのではなく、充実したトレーニングプログラムを受講しているかどうかを調べよう。
代表的なのは、国際コーチング連盟の認定資格だ。この資格を持つコーチは、コーチングの倫理規定を守り、3年ごとに再認定のための継続教育を受けている。また、人事、採用、起業の経験や、あなたと同じ業界での経験など、自分のニーズと合致する経験があるかどうかも確認しよう。
●費用、頻度、連絡の取り方を考慮する
コーチングの料金は規定されていない。キャリアコーチの料金は、研修中の5ドル程度のものから、1セッション1000ドル以上のものまである。セッションは30分から1時間程度だ。履歴書の添削に追加料金がかかるコーチもいれば、それを全体の料金に含むコーチもいる。
費用とサービスの内容を正確に把握しよう。相談できる頻度や、対面あるいは電話やビデオで話をするのか、セッション以外の時間に質問に答えてくれるのかなども確認しておく。
上記の情報をすべて集めれば、キャリアコーチングや特定のコーチが自分に合っているかどうかを判断することができる。しかし、コーチを雇うことを決める前に、自分は仕事に打ち込む準備ができているか、その意思があるかどうかを確認しなければならない。あなたの目標を達成できるのは、あなたしかいないのだから。



