ミレニアル世代に向けた
企業の施策は成功したか

 時は2005年。ユーチューブのサービスが始まり、ソーシャルメディアの利用が広がっている。その年のナンバーワンソングをめぐって、マライア・キャリーとグウェン・ステファニーが競い合う中、ミレニアル世代の第一陣が社会人として一歩を踏み出そうとしている。

 折しも、ビジネス界には祝杯を挙げる理由が数多くあった。好景気に沸き、求人は豊富でいずれも甲乙つけがたい。テクノロジーは、かつてない速さで進化している。

 自分たちはいつまでも若々しく、このまま幸せな日々が続くかのように思えたが、予想外の展開が待ち受けていた。ミレニアル世代は雇用主や同僚に警戒されていたのだ。