若手の視点を取り入れる仕組み
影の取締役会(シャドーボード)とは、戦略的イニシアティブに関して、取締役会と協働するために選ばれた、非管理職の若手社員のグループである。たいていは中年層で構成される企業のリーダーシップチームに、新たな視点とインサイトを与えることで、戦略の推進を支えるように設計されている。
影の取締役会は、新しいマーケティング計画の立案、ビジネスモデルの再設計、組織のバリューチェーンにおける主要なプロセスの更新など、重要なイニシアティブに貢献する可能性がある。また、取締役会のメンバーは新たな視点が得られ、若手社員は取締役会内部の動きを体験して、学んだことを同僚と共有できるという2つの面から、影の取締役会は企業文化を変革しうる。
Z世代を職場に迎えるようになると、このようなイニシアティブは、これまで以上に重要になる。沈黙の世代、ベビーブーム世代、ミレニアル世代は、依然としてどのように協働するかを模索中だが、Z世代が加わることで、新たな課題が浮き彫りになっている。