
HBR Staff/Klaus Vedfelt/Getty Images
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男女の賃金格差は何が原因で発生するのだろうか。筆者らはその原因の一つとして、予測不可能な勤務に対応できるか否かが影響していることを特定した。女性は仕事以外にも、子どもの送迎や介護等、責任ある対応を求められ、急な仕事の依頼に対応できないことが、賃金に反映されているという。この課題を解消するためには、いくつかの対処法がある。予測可能かつ管理可能なスケジュールは、生産性を高め、仕事と家庭の両立を助け、男女の賃金格差を減らし、すべての人にとってよりよい職場をつくることにつながる。
仕事以外に責任があり、急な残業に対応できない
賃金の平等に向けた取り組みは大きな前進を遂げているが、2022年の女性の平均賃金は依然として男性より17%低い。この格差については、さまざまな説がある。女性が低賃金の職業を選んでいるのではないか。出産や介護で仕事を離れるため経験が少ないかもしれない。交渉や競争をみずから避けているのかもしれない。意図的または無意識のバイアスによって、マネジャーに見過ごされているのかもしれない。
では、これらの要因をすべて取り除いたら、賃金格差はどうなるだろうか。