4. 企業文化における自分の果たすべき役割を評価する
ひょっとすると、あなたのリーダーシップがさえないのは、文化の衝突が影響しているからかもしれない。あなたのマネジメントスタイルは、会社のニーズと合っているだろうか。
たとえば、あなたの会社の文化が、多少のミスがあっても迅速に仕事をこなすことを重視し、細かいことを考え尽くすことはそれほど重視しないなら、あなたがやるべきことは仕事を片づけることであり、よけいな分析は忘れることだ。もし、あなたのスタイルがそうでないなら、会社が掲げる文化や仕事観に適応しなければならない。「私はこういう人間だ」と言っていては、あなたが望む変化は得られない。好むと好まざるとにかかわらず、変化を必要とする時があることを受け入れなくてはならない。
5. 影響力の及ぶ範囲を拡大する
同僚に影響を与えたり、直属の部下と深いつながりをつくったりするうえで、努力が必要な領域を調べる。次のような問いを自分に投げかけてみよう。
・グループのために私がよりよい判断をできる領域はどこか。
・私は必要な準備をしたうえでミーティングに臨んでいるか。
・不快あるいは難しい質問をしていないか。
・自分が「好きな」同僚や部下だけでなく、影響を与えるのが難しい仲間とも関係を築いてきたか。
影響力の及ぶ範囲を拡大すればするほど、あなたのリーダーシップに対する周囲の評価は高まる。また、職場の人間関係のダイナミクスがさらに理解できるようになり、周囲からのフィードバックをより適切に評価できるようになるだろう。
6. 外部のサポートを得る
あなたはリーダーシップを強化するために自分の内面を見つめ、組織内の協力も得た。次は、社外に目を向ける時だ。学びやアドバイスがほしい時、頼りにできるメンターがいるだろうか。もし誰も思いつかないなら、リンクトインの自分のプロフィールを見てみよう。社外で、率直なアイデアや解決策を提案してくれる人を探そう。
7. 自分に合っているかもう一度考える
残念ながら、パフォーマンスを改善するための措置を熱心に講じても、あなたと組織の相性が合わない場合がある。ひょっとすると、新たな場所を探すべき時なのかもしれない。これは多くのことを考え、努力した後に判断すべきことであって、簡単に選択すべきではない。即決せず、時間をかけて考えよう。次のことを自問してみよう。
・ここは私にとって正しい組織か。
・私はこの組織でリーダーになりたいか。
・ここで仕事をしていて幸せで、楽しいか。
・こうした問題を解決するために身を粉にして働きたいか。
自分がリーダーとしてうまくやれていないと感じていて、周囲もそのようなフィードバックをしている時は、打ちのめされた感覚になるかもしれない。そのような時、あなたにできる最も重要なアクションは、立ち止まり、自分の次のステップを見極めることである。自分を見つめ、サポートを得て、社内での自分の役割を徹底的に検討することにより、あなたがリーダーとして成長すべき領域が見えてくるはずだ。
"When You're Doubting Your Leadership - and Others Are, Too," HBR.org, February 02, 2023.