会議中に攻撃してくる同僚への対処法
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サマリー:同僚が自分を妨害し、支持してくれないと感じている時、どう対処すべきだろうか。こうした状況を放置すれば、自分自身が傷つくだけでなく、自己不信に陥り、大切にしている人間関係に対する信頼を失うことになる。本... もっと見る稿では、こうした妨害に対抗するいくつかの具体的な取り組みを紹介し、攻撃してくる同僚を味方に変える方法を解説する。 閉じる

同僚の批判的な態度に対抗する

 アンナは筆者とのコーチングで、ある同僚がチームミーティング中に彼女の味方をするどころか妨害しようとしており、サポートされていないと感じていると語った。アンナによると、この同僚(ここではディナと呼ぶ)は、批判的なことを言ったり、アンナのアイデアを否定したり、人々を反対意見につかせたりする機会を楽しんでいるようだった。こうした状況に、アンナは傷つき、自己不信に陥り、大切にしていた人間関係に対する信頼を失った。彼女はエグゼクティブコーチである筆者に、この否定的な態度に対抗する方法を求めてきた。

 こうした状況に陥った場合、どのように修復すればよいだろうか。本稿では、その戦略をいくつか解説しよう。

自分の行動を見直す

 アンナは、ディナとの関係を変える第一歩は、ディナやチームの他のメンバーとともにフィードバックの方法を見直すことだと気づいた。彼女は次のように自問した。

・私は人をすぐに批判するか、それとも人の成功を称えるか。
・チームミーティングで前向きな雰囲気をつくるにはどうしたらよいか。
・チームミーティングの前に、ディナとの緊張を和らげるにはどうしたらよいか。

成功を認める努力をする

 How to Be Happy at Work(未訳)の著者であるアニー・マッキーによると、人は一般的に、自分の努力を評価されたいという欲求を持っている。評価されていないと感じると、自己不信や孤独感に襲われる。

 マッキーが勧める、自分の仕事に注目してもらうための戦略の一つは、まず他人の仕事を評価することだ。同僚の功績をほめ称えることで、成果を堪能する間もなく、次から次へと目標を達成することを重視する文化の中で、変革を起こす人になれるだろう。

 アンナは筆者にこう言った。「私たちの組織はスピードが速く、勝つことに価値を置いています。これまでの道のりを振り返ることはあまりありません」。彼女は上司に、「同僚が重要な貢献をした時、あるいは重要な仕事を終えた時、全員が一瞬立ち止まって拍手をする」ことを勧めることにした。自分自身の提案に従い、アンナはディナの成功を会議中には公に、また会議後には個人的に認めるよう努力をした。