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上司よりも詳しい分野で、自分の知識を活かす
社会人になって最初の数年間は、職場のエチケットと仕事のスキルについて学ぶことが多い。だが、分野によっては、上司よりも新人のほうが経験豊富なことがある。このような場合、「自称専門家」と思われないようにしつつ、自分の知識を伝えるのは難しいかもしれない。
本稿では、あなたが上司よりも多くの知識を持っている3つのケースと、謙虚さと協調的な考え方を持つように心がけながら、その知識と経験を活用する方法を紹介したい。
1. 専門的なスキルまたは知識
あなたが「デジタルネイティブ」と呼ばれる世代であれば、オンラインプラットフォームやテクノロジーについて、生まれ付き馴染みがあり、理解している可能性がある。その知識の一部は、上司たちが学習することで得た知識(特に成人してからこうしたツールの使い方を学んだ場合)をしのぐ可能性が高い。
たとえば、あなたがソーシャルメディアに囲まれて育ち、最新のトレンドやアルゴリズム、オーディエンスを惹きつけるベストプラクティスに精通しているとしよう。こうした情報は、あなたのチームや組織がオンライン上で存在感を発揮する役に立つ。説得力のあるコンテンツをつくり、指標を分析し、SNSを活用してブランドを成長させる能力は、あなたのチームや組織のソーシャルメディア、またはコンテンツマーケティング戦略に役立つ深い経験を提供するかもしれない。だが、この知識を伝えようとすると、傲慢だとか侮辱的だという印象を与えてしまう可能性が高い。
自分の知識を共有する方法
あなたの世代的な優位は、コラボレーションの一環として扱えば、上司が実行責任を担う幅広い戦略的ビジョンを補完できる。アイデアを共有したい時や、何かをするよう頼まれたけれど、違うツールを使ったほうがさらにうまくできることをあなたが知っている時は、好奇心を示しながら会話に臨もう。まず、上司の経験と専門知識を認めたうえで、上司に質問をして自由な会話をする中でアイデアを提案しよう。
たとえば、上司がターゲットオーディエンスの心に響かない(とあなたが思う)コンテンツの作成を頼んできた時は、「とても興味深いアプローチですね。なぜ、そのような方法を取ることにしたのか、背景を教えていただけますか」といった質問をして、会話を掘り下げるとよい。上司の回答を聞き、経緯を理解したうえで、それでも問題だと感じるなら、「チームで(あなたのアイデアを)検討しましたか」と聞いてみよう。そこで何を提案するのであれ、明確な理由と、提案の裏付けとなる証拠を示すこと。このケースにおけるもう一つのアプローチ方法は、現在の戦略に対する追加案と位置づけて提案することだ。「それなら確実にできます。(あなたのアイデアに)追加したら、この戦略を強化できると思いますか」といった言い方ができるだろう。
自分のアイデアを質問の一部として位置づければ、あなたにとって確実にプラスになる。あなたのアイデアが素晴らしくて採用されるかもしれないし、それがだめでも、あなたは好奇心を示して会話に貢献するチャンスを得る。そのうえ、あなたは自分の影響力やコミュニケーションスキルを実際に使って、成長できる。