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キャリアを飛躍させる10のアドバイス
ビジネスには急激な変化が付き物で、経営手法は常に進化している。それでも、リーダーシップ、コミュニケーション、戦略、問題解決などの基本は変わらない。米国『ハーバード・ビジネス・レビュー』(HBR)の人気ポッドキャスト「HBR IdeaCast」のエピソード1000回目を記念してアーカイブから、あなたのキャリアを飛躍させ、時代を超えて通用するアドバイスを10個、紹介する。
1. 目的のあるキャリアを築く
給料のためだけに働くのもかまわないが、それ以上のものがあれば、あなたはもっと幸せになり、生産的な役割を果たせるだろう。2019年のエピソードでノースウェスタン大学ケロッグスクール・オブ・マネジメント教授のニコラス・ピアースは、個人が目的を持ってキャリアを築くべき理由を説明している。
2. 話しづらい会話を職場で避けない。そうした会話でも人々を動揺させない
どのような仕事でも、厄介な会話は避けて通れない。そこで、どのように対処するかを理解する必要がある。まず自分の立場と考えを主張して、対立をうまく管理できる優れたチームリーダーを目指すのだ。2008年にコミュニケーションコンサルタントのホリー・ウィークスは、悪い知らせを伝える際にありがちな落とし穴について語っている。
3. 自分をさらけ出しすぎず、自分らしくいる。自己開示をする時、しない時のタイミングを知る
研究によると、自分の弱さを見せて偽りのない振る舞いをするリーダーを、チームは信頼する。ただし、自分をさらけ出しすぎると逆効果になる可能性がある。2013年のエピソードでイェシーバー大学サイ・シムズスクール・オブ・ビジネス教授のリサ・ロッシュは、無理に共感されようとすると、リーダーとしての権威を損ないかねないと語っている。
4. 意思決定を上達させたいなら、自分の過去の意思決定を振り返る
キャリアは、自分が下してきた決断の積み重ねで形成される。臨機応変によい選択をするために役立つフレームワークも存在する。しかし、意思決定をした後に自分の考えを振り返ることに、時間や労力を割く人はほとんどいない。米空軍のF-16およびF-35戦闘機パイロットであるハザード・リーは2023年のインタビューで、パイロットとしてプレッシャーの下で意思決定をする訓練を受けた経験から、デブリーフ(振り返り)は意思決定を改善するツールとして最も優れていると語っている。
5. キャリアの中盤は成長の停滞期ではなくチャンスだ
人生の中盤で、選択肢が減ってきたと感じるのは自然なことだ。しかし、エアービーアンドビーのアドバイザーでホスピタリティ業界の企業でCEOを務めたチップ・コンリーはこの時期を、それまでに得た経験と知恵を活かしてキャリアを再構築する機会だと考える。2024年に彼は自分の「ミッドライフの編集」について語っている。
6. 懐疑的な人々を味方につけるには、彼らと協力する
キャリアを積む中で、さまざまな経験やエゴを持つ人に出会うだろう。意見が異なる同僚に、自分の立場を主張したくなるかもしれない。しかし、ともに問題解決に取り組むほうが効果的な場合もある。オスカー受賞監督のロン・ハワードは2022年に、キャリアの初期に女優のベット・デイビスの主演作品で、協力的なリーダーシップのスタイルを採用した時のことを語っている。
7. 新しい役割は学習の可能性で評価する
キャリアの道は、上り坂ではなく旅だ。新しい役割の可能性について考える時は、はしごの一段としてではなく、学習の機会として捉えよう。マイクロソフトCEOのサティア・ナデラは2017年のインタビューで、自分のコンフォートゾーンを広げるようなキャリア選択が経営幹部への道を切り開いたことについて語っている。