コーポレート・ブランドは、もはや企業イメージの範疇を大きく超えた概念である。それは、無形資産をシンボリックに総称したものに他ならない。これに経営全体で取り組むためには、価値測定が不可欠である。可視化できないものは、組織的な課題として取り上げにくいからだ。本稿では、企業に関わる顧客、従業員、株主の価値評価を統合した、新たなコーポレート・ブランドの評価モデルを紹介する。それは、従来の測定モデルの限界に挑戦し、財務データとイメージ・データを統合させた日本発の測定モデルである。