仕事でスランプに陥った時、やる気を高める方法
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サマリー:仕事に充実感を持てないと感じていても、キャリアの主導権は自分の手にある。経済の不透明感やリモートワークによる孤立感がモチベーション低下を招く中でも、日々の小さな勝利を認識し、成長機会をつくることで前向... もっと見るきな変化を起こせる。本稿では、リモート環境でも仕事への情熱を再燃させるための5つの具体的な方法を解説する。 閉じる

どうすればモチベーションを維持できるのか

 あなたは仕事をよくやっている。リモートで働き、目標を達成し、物事を前進させている。でも、あまり充実していると感じられない。

 お粗末な成果管理や目立たないこと、反復的なルーチン作業、それに成長機会の乏しさは、いら立ちや停滞、退屈感につながる。もしかすると、上司はあなたのポテンシャルをわかっていないのかもしれない。やることは多くあるけれど、胸が高鳴る仕事がないのかもしれない。

 経済の不透明感が高まり、人員削減がちらつき、雇用機会が乏しく感じられる中では、転職は現実的な選択肢でも、やりたいことでもないかもしれない。また、リモートで仕事をしていると、キャリアに関する会話や有機的なネットワークづくり(同僚や上司と言葉を交わしたり、彼らを観察したり、彼らから学習する機会)が自然発生的に起こりにくい。昇進など目先の成長機会が見当たらない時、どうすればモチベーションを維持できるのか。楽しみなことがない時、どうすればよいのか。

 幸い、あなたは思っている以上に自分のキャリアをコントロールできる。そこで、たとえリモートでも、仕事へのモチベーションを再燃させる5つの方法を紹介しよう。

自己パフォーマンスレビューをする

 いまの会社にしばらくいて、パフォーマンスレビュー(業績評価)のサイクルを少なくとも一度経験したことがあるなら、その内容を見直すよい機会だ。たいていの人は、パフォーマンスレビューをファイルに保存して、次のレビューの時まで見ることはない。だが、過去のレビューには、自分の成長に投資するためには、いま何をすべきかについてのヒントが隠れているかもしれない。

 前回のパフォーマンスレビューで、どのようなトピックが持ち上がっただろう。あなたの中核となる強みは何か。その時、共有した目標のうち、あなたがまだ行動に移していないものはどれか。どのような建設的なフィードバックを得たか。

 前回のレビューで示された目標や提案は、これから数カ月にあなたが取り組むべき具体的で実行可能な目標を考える時の出発点になる。前回のレビュー後に起きた、自分の役割やチームや会社における変化も振り返ることができる。また、会社の重点課題が変わった場合、その新しいニーズに沿って自分が何を探求できるか考えてみよう。