他者に意識を向けるリーダーは、一緒に働きたいと思われる
サマリー:予定がぎっしり詰まった慌ただしい日々の中で、学習に時間を割くことは意外と難しい。そんな毎日を過ごす中でも1日1ページめくるだけで、自身を問い直し、重点課題を見つけ、あなたが成長するきっかけを与えてくれる... もっと見るのが、書籍『リーダーを支える365の言葉』だ。本連載では、同書から珠玉の一節をご紹介していく。今回は、EQ(心の知能指数)を提唱した心理学者ダニエル・ゴールマンが、リーダーに要求される3つの集中力について詳しく解説した論文「リーダーは集中力を操る」の一節を紹介する。 閉じる

 予定がぎっしり詰まった慌ただしい日々の中で、学習に時間を割くことは意外と難しい。そんな毎日を過ごす中でも1日1ページめくるだけで、自身を問い直し、重点課題を見つけ、あなたが成長するきっかけを与えてくれるのが、書籍『ハーバード・ビジネス・レビューが贈る リーダーを支える365の言葉』だ。本連載では、同書から珠玉の一節をご紹介していく。

 今回は、EQ(心の知能指数)を提唱した心理学者ダニエル・ゴールマンが、リーダーに要求される3つの集中力について詳しく解説した論文リーダーは集中力を操る」の一節を紹介する。

リーダーに必要な集中力
他者に意識を向ける

 意識を向けること(関心の方向づけ)は、リーダーであるあなたの重要な仕事の一つだ。それを行うには、まず大きく分けて3つの対象―自分自身、他者、そして社会全般―に意識を向けられるようになろう。

 他者に意識を向けるとは、他者の視点を理解し、相手が感じていることを感じ、自分に求めていることを察する共感力がある、またはそれを養うということだ。それはまた、社会的感受性(他者の感情を理解する能力)があり、確固とした人間関係を築けるということでもあるが、立場が上になるほど、権限が増すほど難しくなることでもある。

 こうした能力を持つリーダーは、自分と相手の共通点を見出し、影響力のある意見を述べ、相手に一緒に働きたいと思わせるのだ。

「リーダーは集中力を操る」
 ダニエル・ゴールマン

参考論文「リーダーは集中力を操る」とは

 集中するとは、一般的に頭のなかから雑念を追い出し、一つのことだけを考えることをいう。しかし近年、集中にはいくつもの形態があることがわかってきた。大きく分けると、自分への集中、他者への集中、外界への集中の3つである。

 優れたリーダーはこれらの集中力を自由に操ることができる。自分の内なる声に耳を傾けながら、他者に関心を示し、社会の動きをいち早くつかむ。

 論文リーダーは集中力を操る」は、EQ(心の知能指数)を提唱した心理学者、ダニエル・ゴールマンがリーダーに要求されるこれら3つの集中力について、詳しく解説している。

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