-
Xでシェア
-
Facebookでシェア
-
LINEでシェア
-
LinkedInでシェア
-
記事をクリップ
-
記事を印刷
信頼する人のアドバイスに本当に従うべきか
リーダーであるあなたには、会社の立ち上げの当初から支えてくれた、信頼できる少数の助言者がいるだろう。元上司や初期の投資家、メンター、同業者、家族など、そうした人々の助言は、キャリアや組織の形成において指針となった。こうした関係は、意思決定の拠り所となり、不確実な局面で安定をもたらしてくれる。
しかし、こうした親密で信頼の置ける人の意見は、善意によるものであっても、意図せずしてあなたの成長の勢いを削いでしまうことがある。相手は今日のビジネス経営における複雑さやスピード、可能性を十分に認識できていない可能性があるからだ。最新の技術の進歩や地政学的な変動、変化し続ける社会や経済の情勢を乗り切るための支援をする知見が備わっていないかもしれない。
筆者らはエグゼクティブコーチ(カーズ)とブランド戦略家(ホーラン)として、多くのリーダーが、現在の環境にそぐわなくなった身近な人の助言に翻弄される姿を目の当たりにしてきた。本稿では、信頼する助言者がいまもなお自分のニーズを満たしてくれているかを評価し、前に進むための方法を紹介する。
助言者との間に不一致が生じる理由
助言者の意見がリーダーに合わなくなる主な理由は4つある。
認識が固定化されている
彼らは「かつてのあなた」を知っているがゆえに、当時と同じレンズであなたを見てしまい、現在のリーダーとしてのあなたや、あなたがいま持っている野心を認識できていない。
筆者の一人であるホーランのクライアントであるマークは、自身のデザイン事務所のために大胆な新ブランドを立ち上げようと意気込んでいたが、信頼する同業者から反対され、計画が立ち消えになりかけた。10年以上前にマークと働いていた彼女は、新ブランドが彼女の記憶にある彼と相容れないと考え、計画を思い留まらせようとした。
最終的にマークは、自分が構築しようとしているものを彼女が理解していないことに気づいた。彼は、過去に縛られることなく、成長するチームと未来の野心を表すコーポレートブランドをつくろうとしていたのだ。彼女に相談していたことで、マークは知らぬ間に勢いを損なっていた。
戦略が古い
助言者のキャリアや世界観が、現在のあなたの役割におけるスピード、構造、期待値とは異なる組織文化の中で形成された場合もある。
筆者の一人のカーズが支援したあるバイスプレジデントは、緩やかで階層的な環境でキャリアを築いたメンターの助言に頼ってきた。「順番を待て。波風を立てるな」という指導スタイルは、スピード感があって注目度の高い彼女のいまの企業文化とは合わず、彼女が新しい機会に踏み出すのを躊躇させていた。







