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すべきことを明確にするツール
ピーター・ドラッカーが最初に目標管理を説いてから数十年、企業は彼の有名な「上司への手紙」を、さらに複雑で時間のかかる目標設定プロセスに置き換えた。
その結果、指標や目標が増えすぎてしまい、当該年度が半分経ってから最終承認されるありさまである──これでは何が事業にとって本当に重要なのか、混乱を招くばかりだ。そして、ほとんどのマネジャーには、未解決の大きな疑問が残される。つまり「この私に何をしてほしいのか」ということである。
本稿では、その疑問にどう答えるべきかを検討する。以下で紹介するのは、私が「戦略ブリーフィング」と呼ぶプロセスで、これは軍隊に由来する手法である。このプロセスを通じて、マネジャーとその部下たちの双方が、複雑に見える目標や成果指標を取り巻く不確実性から抜け出し、各人がどの目標を重視すべきか、優先順位はどうすべきかを明確に把握することができるようになる。