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起業は国家を救う
世界銀行が発表する最新「ビジネス環境ランキング[注1]」で、143位から67位へと大躍進を遂げた国がある。それは、1990年代の大虐殺で人も組織も壊滅状態になっていた国、ルワンダである。
ハイチやリベリア、ヨルダン川西岸地区およびガザ地区と同じような順位だったルワンダが、イタリア、チェコ、トルコ、ポーランドをいっきに抜き去った。同調査の「起業手続きの簡易化」の指標では11位にランクされている。
ルワンダのビジネス改革の証は、小売業界で最も要求が厳しい取引先の一つ、コストコに見ることができる。コストコの店舗には、ルワンダの小規模なベンチャー農家が栽培した香りのよいコーヒーが並んでいる。また、国全体を見ても変化は劇的で、1人当たりGDP(国内総生産)は95年と比べてほぼ4倍になっている。