時代の趨勢に正しく注意を払う

 デジタル関連の製品やサービスは、消費者の日常生活のなかでますます中心的な役割を担うようになっている。また、大不況の影響で消費者の財布のひもは固くなっている。一方、世間では地球温暖化への懸念が高まり、購買意思決定に影響が及んでいる。これらは予想外の新事実でも何でもない。

 企業は、このようなトレンドが持つ深い意味合いに十分な注意を払っているだろうか。

 たとえば、デジタル製品やサービスのヘビー・ユーザーは、より短期的な目標に目を向けがちで、ただちに欲求を満たしたがり、マルチタスクを当然のように考えている。また、面識のない人とでも好んで意見交換をする。