ひとつは、英語で話すことに対する「恥ずかしさ」を完全に捨てれることだ。間違った英語を話す恥ずかしさ。通じないから聞き返されて何度も言うはめになる恥ずかしさ。英語が下手だと思われる恥ずかしさ。色々な「恥ずかしさ」を捨ててしまうことが出来るのだ。
嘘だと思うなら是非やってみてほしい。山ででも海ででも英語で思いっきり叫び続けて欲しい。それを繰り返すうちに、英語で喋ることくらい全く恥ずかしくなくなる。
そして、もう一つの効能。それは、叫ぶトレーニングを積むことで、それまで「使い勝手の悪かった英語という道具」が、「信頼し一緒に戦える英語という武器」に変化を遂げる、ということだ。「英語」とのいうものとの距離感が劇的に変わるのだ。
今まで、遠くから眺めてきたような、ある意味他人行儀で接してきたような、どうもシックリこない「異物」だったような英語というものが、この叫ぶ訓練を重ねることで、英語が自分の気道を喉をリアルに震わし腹の底から発射することで、英語というものが「自分の胸」に宿る。自分のものに、自分の武器になり始める。
僕の会社では英語の突貫型訓練である「イングリッシュ・ブートキャンプ」というプログラムを提供している。これまで様々な企業のビジネスパーソンや大学生が参加してくれたが、これまで参加した全員を例外なく二泊三日で「英語を喋れるようになった」と言わしめるようにしたプログラムだ。
そこで、一番最初にやるレッスンが、英語で大声で叫ばせる(シャウトさせる)レッスンだ。