海外留学をして驚かされるのは、英語力が低い外国人の学生たちの言動だ。
彼らの多くは、英語はあまり上手でないにしても、自分たちが考えていることは正確に相手に伝えないと気がすまない。少ない語彙をフル活用し、身振り手振りを使い、紙ナプキンにブールペンで何か書き出し、何しろ、「俺は、こういうことがいいたいんだ」と顔を真赤にして説明する。こちらが聴き疲れて、「ああ、何となくわかったよ」という素振りでも見せようものなら、「いやいや、オマエはまだ完全に分かっていない。こういうことなんだ」としつこくも徹底的に伝えてこようとする。
ずばり、ハーバード・ビジネス・スクールだけではなく、国際ビジネスで必要とされている姿勢は、まさに、これである。
語学力に構わず、なりふり構わず、とにかく伝える姿勢、「伝える覚悟」なのである。
これしかない。
英語力は一日では伸びない。
でも、伝えようとする姿勢は一日で完璧に仕上がる。
なぜなら心がけを変えればいいのであるわけであるからだ。
心がけを変えるだけで、「伝える覚悟」を持つだけで貴方の英語はマルッきり変わるのである。