「ビジネスモデル」という言葉はいまだ定まった定義がなく、使う側も無定義のまま使っている場合が多い。本稿では、ビジネスモデルを「旧来の戦略的フレームワークを拡張するためのコンセプトセットであり、その目的はビジネス環境の多様化・複雑化・ネットワーク化への対応である」と定義する。そして、その使われ方がどのように移り変わってきたか、1期から3期に分類する。現代の経営戦略論が直面する2つの問い「イノベーションをどう起こすのか」「持続的競争優位をどう保つのか」にビジネスモデルは答えを出せるのか。その歴史をひも解きながら考える。
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