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商社業界の4位に定着していた伊藤忠商事を、2010年の代表取締役社長就任からわずか2年で3位に押し上げた立役者が、岡藤正広氏である。徹底的な効率化等により短期の急成長を遂げると同時に、資源価格に左右される不安定な経営から脱却するために、長期的成長を見据えた投資にも積極的なのが特徴だ。短期の成果を求める株主の声に応えながら、本物の「企業価値」を高めるために経営者がすべきこととは何か。
会社を支えているのは
株主だけではない
編集部(以下色文字):リーマン・ショック以降、アメリカでも企業と投資家に関する考え方が変わってきたようです。企業が株主の短期的な要求に応えていくことが、長期的な投資や成長の足かせになる。このジレンマは、どのように解消すればよいのでしょうか。
岡藤(以下略):おっしゃる通りで、それを実現することは簡単ではありません。しかし、それでも経営者は、常に長期的な利益に焦点を当て続けるべきだと思います。