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新型コロナウイルス感染症が収束する兆しは見えず、サプライチェーンに与える影響は計り知れない。もちろん事前の備え以上の対応策はないが、いまからでもやれることはある。本稿では、企業がすぐに取るべき施策に加えて、この危機を教訓として、将来に向けて準備しておくべきことを提示する。
新型コロナウイルス感染症の流行は、規模が大きいうえ急展開しているため、サプライチェーンを適切に対応させるのは至難の業である。
当然ながら、このような危機への最善の対応は、事前に備えておくことである。混乱が本格化してからでは、取りうる選択肢が限られるためである。
もっとも、たとえ十分な備えができていなくても、いまから取りうる方策はある。今回の感染症流行は、長期的な帰結こそいまだ見えないが、将来の大規模な危機によりよく備えるための教訓を、すでにもたらしている。