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新型コロナウイルス感染症に関する悲惨なニュースが伝えられる中、従業員にポジティブになることを奨励するのは、あまりに非常識な行為だと思うかもしれない。だが、困難に直面しているいまだからこそ、リーダーはそれを積極的にやるべきだと筆者は主張する。本稿では、ポジティブ・リーダーシップを実践する4つのポイントを示す。
ネガティブなニュースが身の回りにあふれていて、多くの企業が業績でもロジスティクスの面でも、前例のない難局に直面している。その中で、「前向きにいこう」などと助言するのは難しいかもしれない。
多くのリーダーは、こんなときにポジティブな姿勢や幸福になろうなどと訴えれば、現実を理解していないリーダーだと思われてしまうのではないかと心配している。ましてや新型コロナウイルス感染症(Covid-19)が猛威を振るういま、そんなことをすれば部下たちの助けになるどころか、逆効果をもたらすのではないか――。
だが、筆者らがアイオワ州のある病院グループで長年にわたり実施してきた研究プロジェクトでは、正反対のことが示された。挫折したり、困難に直面したりしているときこそ、リーダーはポジティブな姿勢を積極的に奨励すべきである。そのことが、嵐をしのぐ助けになるからだ。