マネジャーの自信、認識、リモートワーカーへの信頼度

 調査に回答したスーパーバイザーとマネジャー215人のうち約40%は、従業員をリモートで管理する能力にあまり自信がないと表明している。

「リモートワーカーのチームを管理することに自信がある」という項目で、マネジャーの23%は同意せず、さらに別の16%はわからないと答えた。リモートワーカーの仕事の成果が上がるよう影響を及ぼす能力、およびリモートワーカーのチームをうまくまとめる能力についても、同じような割合で自信の欠如が報告されている。

 これらの結果が示すのは、リモートワークの管理に対する自己効力感の欠如である。この自己効力感とは、「困難な状況に対処する能力が自分にはある」という信念を指す。

 リモートワーカーのパフォーマンスについてネガティブな見方をするマネジャーも、似たような割合であった。「リモートワーカーのパフォーマンスは、オフィスで働く従業員よりも低い場合が多い」という項目に同意したマネジャーは38%、「わからない」は22%だ(下図参照)。

 同意しない人も40%おり、調査に参加したマネジャー全員が上記の考えを共有しているわけではないのは救いだ。とはいえ、同意およびわからないとした回答者が全体の半分を上回るという事実からは、いまだに多くのマネジャーがリモートワークをある程度ネガティブに捉えていることがわかる。

 また、リモートワーカーは長期的にモチベーションを保てるかという点でも、懐疑的なマネジャーは多い。「リモートワーカーが長期的にモチベーションを持続できるかどうか、疑問である」という項目に同意した人は41%、わからないとした人は17%であった。

 リモートワークに対するネガティブな見方は概して、マネジャー自身の部下に対する認識にも波及しているようだ。部下の能力を信頼できないと答えたマネジャーは少なくない。職務遂行に必要な知識を部下が有しているか疑っている人は約3分の1(29%)、部下は必須能力を欠いていると考える人は4分の1以上(27%)に上った。

 総合的に見ると、実態は望ましいものではない。かなり多くのマネジャーが、リモートワークを管理する自分の能力にあまり自信がなく、この勤務形態をややネガティブに捉え、部下に不信感を抱いているのだ。