
若いプロフェッショナルたちの中には、ビジネススクールに通うべきかどうかに悩んでいる人も少なくないだろう。MBAを取得することで、さまざまな恩恵がもたらされる可能性はある。しかし、間違った動機で安易な選択をすれば、期待していた成果は得られないかもしれない。本稿では、ビジネススクールへの入学を検討する際、事前に考慮すべき重要なポイントを示す。
MBAを取るべきか、取らざるべきか。多くの若いプロフェッショナルたちにとって、それが問題だ。
MBA(経営学修士)は、リーダーシップのスキルを構築して、ビジネスの原則を学ぶための大学院課程だ。ただし、大多数の学生にとって、MBAはそれよりはるかに大きなものをもたらす。すなわち、より強力なプロフェッショナルの人脈、仕事の機会へのアクセス、そしてより多くの報酬だ。
こうした恩恵のいくつかは、早くから経験できる。ランクの高いMBAプログラムでは、人脈づくりを手助けしてくれる経験豊富な教員に入学直後からアクセスすることができ、卒業とともに大幅な報酬アップが期待できる。トップスクールの卒業生の平均年収は10万ドルを超える。
一方で、MBAの効果が実を結ぶまでに数年かかることもある。そして、MBAを目指す理由が間違っていると、期待していた成果は得られないかもしれない。
実際に費やす時間と資金と努力を考えれば、MBAを目指すことが自分にとって価値があるかどうかを決断する前に、MBAの等式のどこに自分が当てはまるのか、考えてみる価値はある。
ノースウェスタン大学ケロッグスクール・オブ・マネジメントのキャリアマネジメント・センターで、10年前からマネージングディレクターを務める筆者は、学生にキャリアのアドバイスをし、志願者がこの決断を下す手助けをしてきた。その経験をもとに、MBAについて熟慮する際のポイントをいくつか提案したい。