「能動的な燃え尽き」のサイン
燃え尽き症候群に陥ると、自己調整力が低下する。その結果として生じる能動的な行動は、ルーチンからの逸脱に注目していると気づきやすい。
「内的・能動的燃え尽き」は、自己破壊的な行動を伴う場合がある。不健康な食生活や飲酒をする、運動や趣味などの健康的なルーチンを怠るといったネガティブな対処方法を取ることもある。こうした行動を職場で特定するのは難しいが、これらの結果、心身の健康を損なったり欠勤したりするなど、目につきやすい形に発展する可能性もある。
「外的・能動的燃え尽き」の兆候としては、すぐに煩わしいという態度を取ったり、いら立ちや不満を表に出したりすることがある。こうした態度をふだんから取る従業員もいるが、いつもは忍耐強く、如才なく人付き合いができる従業員がこうした態度を取った場合は、燃え尽きの前兆かもしれない。
これを見逃すと、無礼な態度を取ったり周囲を非難したり、陰湿な行動につながるおそれがある。急に激怒したり、頻繁に訳もなく泣き出したりすることさえある。仕事でいら立ちを感じるのは自然なことだが、あなたの部下が頻繁に冷静さを失うようなら、その変化に気づくことが重要だ。
このタイプの燃え尽きを経験している人々は、いつもより頻繁に不満の声を上げる可能性もある。どれだけ小さな障害でも、彼らにとっては山のように巨大に感じられるからだ。
外的・能動的燃え尽きは、特に感情の爆発を起こした場合、周囲の同僚に大きなストレスをもたらし、職場の人間関係を大きく傷つけ、生産性の妨げとなり、チームの士気を低下させる可能性もある。