Jose Luis Pelaez Inc/Gety Images

組織のダイバーシティを掲げ、その実現を目指して具体的な取り組みを始める企業が増えてきた。実際、女性の経営幹部は増加している。だが、黒人女性がCEOを務める企業はあまりに少ない。こ最高ダイバーシティ責任者を任命したところで、この状況は変わらない。白人男性中心の組織で黒人女性が出世の階段を上るためには、優秀な黒人女性にスポンサーシップを提供することが不可欠である。


 米経済界の経営幹部のコミュニティは、フォーチュン500企業のCEOに黒人女性が増えることを待ち続けている。2020年に女性が経営トップにいたのは500社のうちわずか37社。その比率は過去最高の7.4%だったが、黒人女性はいなかった。

 黒人女性として初めてフォーチュン500企業のトップに立ったアーシュラ・バーンズは、2016年にゼロックスCEOを退任した。2021年3月15日にウォルグリーンズのCEOに就任したロザリンド・ブリューワーは2人目、5月にTIAAのCEOに就任するサスンダ・ブラウン・ダケットは3人目となる。