●できることを決める
仕事が特に忙しい、子どものリモート授業を見守っている、あるいは引っ越しのような大きな変化の途中であるなど、人生のステージによっては、やりたいと思っているセルフケアをすべて行うことは難しいかもしれない。それでも、できることはある。
いまの状況から考えて、自分にとっての妥当なラインを見つけよう。たとえば、ハーフマラソンのトレーニングは、いますぐは無理かもしれないが、30分のランニングを週に2、3回取り入れることはできるかもしれない。
子どもたちの年齢を考えれば、朝までしっかり眠れる保証はないかもしれないが、その分余裕を見て1時間早くベッドに入る。以前のように友人と直接会うことはできないが、夕食の準備をしながら、あるいは何かの用事を済ませながら電話をかけることはできる。
自分のスケジュールを見直し、ちょっとした隙間時間がないかチェックしよう。いま、持てる時間の中で、どのように自分のニーズを満たすことができるだろうか。
●時間を決める
自分にはもっとやれることがあったはずだと考えがちな人は、セルフケアの時間枠を意識して確保しておくことが必要だ。そうすることによって、それがいま行うべき最も大切なことであるという許可を、自分自身に明確に与えることができる。
予定を立てながら、自分のスケジュールの中でセルフケアに適した時間を知り、それ以外の大事な用事がきちんと必要な時間に収まっていることを確認できる。
たとえば、筆者の携帯電話には寝る準備を知らせるアラームが日曜から木曜の夜、毎晩セットしてあり、睡眠が最優先事項であることを思い出させてくれる。午前中には、ワークアウトの時間が取ってある。筆者の場合は、スイミングだ。また、祈り、家族や友人のための時間も予定に入れている。
昼休み、あるいは夜寝る前に子どもの横で読書をする時間を組み込むことも考えられる。エネルギーが急激に落ち込む午後の時間帯に、短い昼寝や瞑想を入れるのもよい。
夕食後には、テレビの前に落ち着く前に、家族で散歩に出かけるのもよいだろう。あるいは、夕飯をテイクアウトで済ます日を決めておくと、料理する時間が浮いた分、何かの用事かエクササイズビデオの時間を入れ込むこともできる。
自分自身のケアを最優先する時間について、よく考えよう。セルフケアは、エネルギーを回復するためだけでなく、満足感を得られない活動に時間を無駄遣いするのをやめる動機付けにもなる。午後の数分間をマインドフルネスのエクササイズに使えるなら、インスタグラムをチェックしようとは思わなくなるし、夕食前のワークアウトに間に合うためには、午後5時までに仕事を終えようとするはずだ。