
Klaus Vedfelt/Getty Images
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DEI(ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン)に関する取り組みを掲げる企業は増えているが、実現には遠い。そこで、物心ついてからずっと、ソーシャルメディアを通じて社会運動や政治議論に触れ、DEIを当然の価値観として受け入れてきたZ世代の本音に耳を傾けることがカギとなる。いずれコーポレートアメリカの中心を担うZ世代、なかでもマイノリティに属する若者は、何を求め、何に価値観を置き、何を実現しようとしているのか。彼らの意思決定プロセスを知ることは、DEIのみならず、未来に向けて組織をどう進化させていくべきかを見極める羅針盤になるはずだ。
大学最後の1年間は、本来なら人生最高の時になるはずだ。だが、私たち2021年卒の学生は、コロナ禍による厳格な制限に従わなくてはならなかった。道のりは理想的なものではなかったが、私たちは卒業までこぎつけ、社会人になろうとしている。
バーチャル就職活動の結果、ごく少数の幸運な学生は複数のオファーを受け取った。みなさんが「トップタレント」と呼ぶかもしれないこのグループの悩みは、就職できるか」ではなく「どこで働こうか」だ。私たちは、この1年間失っていた自己決定権を取り戻そうとしている。