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成長には、現行の事業を継続するだけにとどまらず、事業ポートフォリオの見直しや入れ替えを積極的かつ能動的に行って、事業ポートフォリオの新陳代謝を図っていくことが不可欠である。第9回は、事業ポートフォリオ転換の要諦を解説し、日本企業がよく陥りがちな事業ポートフォリオの好ましくない4つの類型を紹介しよう。
事業ポートフォリオのマッピング
多くの企業は、複数の事業を運営しており、その構成を「事業ポートフォリオ」と呼ぶ。
各事業の状況を理解するうえでは、「成長」を表す売上高成長率を縦軸に、「稼ぐ力」を表す投下資本利益率(ROIC)を横軸にとって、それぞれの事業が創出するキャッシュフローの近似値となるEBITDA(Earnings Before Interest, Taxes, Depreciation and Amortization/利払前税引前償却前利益)を円の大きさとするマトリクスによってマッピングすると理解しやすい(図表9-1「事業ポートフォリオのマッピング」を参照)。