(1)出張先でのウェルネスを最大化する
コロナ禍の間に、多くの人がさまざまな方法でウェルネス習慣を身につけた。オンラインでヨガを習った人もいれば、できるだけ自然に近い食材を食べるクリーンイーティングを心がけるようになった人もいる。
そこで、この期間に新しく取り入れた健康習慣を拾い出し、それを「持ち運ぶ」方法を考えてみる。ヨガマットの代わりにビーチタオルをスーツケースに入れておけば、出張先でもヨガを続けることができる。ヘルシースナックや手間のかからない朝食の食材を荷物に詰めれば、目標にしている食生活の改善を中断せずに済むだろう。
これまでの出張スケジュールでは、会議を詰め込めるだけ詰め込んでいた。そのため、帰宅した時には疲れ果てていて、パートナーや小さな子どもたちの相手がおざなりになっていた。
コロナ禍の間、心身の健康のために好んでやっていたのが、ニューヨークの街をゆっくり散歩することだった。出張を再開したら、公園の近くや歩いて楽しめるエリアでホテルを予約するつもりだ。コンベンションセンターや空港から近いことより、全体的なウェルネスを高める機会が最も多い場所を選んで泊まろうと思っている。
(2)家族の生活習慣を見直す
この時期を過ごして何よりよくわかったのは、どれだけ機器に不慣れでも、ズームにログインできるということだ。つまり、いままでのようにテクノロジーを利用すれば、出張が再開しても家族とつながっていられるのだ。
外出自粛が始まった時、私はもう家族との失われた時間を埋め合わせる必要を感じなくなった。この1年間、かつてないほど充実した時間をともに過ごした。
いま、私の家族と一緒に食事を楽しんでいる。家族全員が食卓を囲み(ただし、生まれたばかりの騒がしい赤ん坊を除く)その日の出来事を順番に報告する。また、家族で音楽を演奏したり、アートやクラフトに勤しんだり、公園を散歩したりする時間も大切にしている。
出張が再開した後は、家族の新しい生活習慣をすべてそのまま再現することはできないだろうが、テクノロジーを利用して家族とのつながりを保つつもりだ。
たとえば、出張先に絵本を持っていき、夫にフェイスタイムをすれば、子どもたちに寝る前の読み聞かせができる。また、私が子どもたちに会えずに寂しいと思っていることや、毎日子どもたちのことを考えていることを知ってもらうために、子どもたちに向けた簡単なビデオメッセージをつくって送ろうと思っている。