自分がイメージしたスケジュールを書き出したら、想定した内容を検証する。
たとえば、最新の時刻表を見て、電車の時間を確認する。運行ダイヤが変わっている可能性もあるだろう。あるいは家を出ようと思っている時間がそれでよいのか、現時点の交通量から通勤所要時間をGPSでチェックする。
オフィスのカフェテリアや職場近くのレストランで食事をするつもりなら、営業しているかどうかを確認する。最後に出社した時から変わっていないものはないと考えたほうがよい。あらゆる物事についてダブルチェックしよう。
現状確認を終え、それに合わせてリストを更新したら、スケジュールを見直し、細部についても忘れていることがないか確認する。洋服を選ぶ時間、シャワーを浴びる時間、歯を磨く時間、身だしなみを整える時間も入っているか。駅まで歩いて何分かかるか、覚えているだろうか。
弁当を持っていく場合には、それを用意する時間も含まれているか。服をクリーニングに出す必要があるなら、営業中の店や仕上がり日数を調べてあるか。平日の夕食を週末につくり置きしておく必要はないか。不在中の対応について、ベビーシッターや上の子どもにメモを残す必要はないか。
何カ月もの間、着られるシャツを見つけることしか頭になかったのに、こうした数多くの不確定要素にすべて対応しなければならないとなると、気が滅入るものだ。覚えておいてほしいのは、早めにルーチンに戻っておけば、いよいよ初日を迎えた時には万全の準備ができているということだ。
日常生活に再度組み込む必要のあるルーチンは、たくさんある。コロナ禍の間に忘れてしまったものもあるだろう。勤務時間内にずれ込んでいた運動、皿洗い、洗濯、使い走りなどの私用は、昼休みや終業後の時間に戻さなければならないかもしれない。
こうした情報をすべて、1カ所に集約する。たとえば、ワードの文書にまとめたり、携帯電話にチェックリストをつくったり、カレンダーに定期的なリマインダーを設定したりするとよい。どのように記録するかより、すべての項目を1カ所にまとめることのほうが重要だ。
時間とともに、ルーチンは当たり前になり、リストは不要になるはずだ。ただし、最初のうちは、1日を滞りなく過ごすために、日常的に手順を見直すことが必要になるだろう。