
Daniel Grizelj/Getty Images
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エコフレンドリーな会社であることを目指し、多くの企業がさまざまな取り組みを行っている。高級ブランドも例外ではない。だが、公正な労働慣行を採用したり、再生材料やオーガニックな材料を使用したりといった伝統的なアプローチは、高級ブランドには当てはめることが難しい。そこで筆者らが提唱するのが、高級ブランドのオーセンティシティ(真正性)を強調する戦略だ。本稿では一連の実験調査の結果に基づき、高級ブランドがみずからのオーセンティシティを示唆する方法を論じたうえで、マーケターが実戦すべき3つのアプローチを紹介する。
2018年にアクセンチュア・ストラテジーが35カ国3万人の消費者を対象に行ったグローバル調査によると、回答者の約3分の2(62%)が、倫理的価値の高いブランドを魅力的だと感じると答えた。
これは高級ブランド業界にとっては、頭の痛い問題だろう。一般に、高級品は虚栄心を満たすための浪費であり、環境にもダメージを与えると見なされるからだ。著しく人工的あるいは装飾的な商品は、特にそうだ。