どんな仕事でも必要とされる5つのスキルの磨き方
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サマリー:希望していない職に就いている時、次のステップのためにどのようにスキルを磨き、履歴書にそれを反映することができるだろうか。本稿では、希望していない職に就いていても、仕事の中でスキルを磨く方法と、それらを... もっと見る履歴書に記載する際の手法を紹介する。苦しい時期に、柔軟に、粘り強くスキルを磨き続けることは、次のステップへと進む際の大きな原動力となる。 閉じる

いかにスキルを磨き続け、それを履歴書にどう書くべきか

 レイオフ(一時解雇)されるのは、ショックである。たとえ予想されたことだったとしても、ショックであることに変わりはない。退職金の受給資格があるなら、しばらくは安心かもしれないが、生活費を稼ぐために、小売業や、飲食業、接客業など専門外の仕事をしなければいけない時が来るかもしれない。だが、それまでとは異なる業界の仕事でも、依然としてキャリアアップにつながる可能性がある。

 そこで、専門外の分野で仕事をしている時も、訓練したり、学んだりできるスキルと、それを履歴書にどう書けばよいかを紹介しよう。

そのポジションで磨くべきスキル

 できれば専門分野におけるハードスキルの活用を探そう。たとえば、テック企業の財務の仕事をしていたけれど、いまは地元のレストランの店員をしている場合、閉店後のレジ締めをやらせてもらえないか、あるいは食材や飲料や消耗品の無駄をなくす発注計画やビジネスモデルづくりをやらせてもらえないか聞いてみよう。

 ハードスキルを活用できない場合は、ソフトスキルを磨こう。どのような業界のどの仕事でも、ソフトスキルは重要だ。そこで、専門外の領域で仕事をしている時も、以下の5つのソフトスキルを身につける方法や改善方法を考えてみよう。

効果的なコミュニケーション力

 どのような業界の仕事でも、コミュニケーション能力を高める機会はあるものだ。複雑な問題を、あらゆるオーディエンスのために噛み砕いて説明できることは、重要な能力だ。新しい仕事を利用して、受け手に合わせて伝え方を変える能力を磨き、相手がどのように受け止めているか観察しよう。

 何がうまくいき、何がうまくいかなかっただろう。方向性を示されることが好きな人もいれば、エンパワーメントされることが好きな人もいる。方向性を示されることが好きな人には、会話のなかで手引きを示そう。エンパワーメントされることが好きな人には、好奇心を示し、相手が共感できる解決策を探れるようにしよう。受け手が好むコミュニケーションができることは、ほぼすべてのビジネスで成功するために重要だ。

チームワーク

 新しい仕事によっては、チームワークの向上に貢献できる能力を高める機会があるかもしれない。たとえば、対立を解決する新しい方法を学び、実践できるだろうか。ステークホルダーの足並みを揃えさせる能力を高められるだろうか。個性や考え方の違う新しい人たちと仕事をすると、いつも、こうした対人関係能力を高める機会を得られる。