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透明性の時代のマーケティングとは
「『オネスト』(honest)と『オーセンティック』(authentic)。これからの消費は、ますますこの2つのキーワードに特徴づけられていく」。これは4年ほど前にお会いしたアパレル業界の専門家の指摘です。ソーシャルメディアの台頭によって人々の関心を惹きつける手法が精緻化し、生成AI(人工知能)の登場によって本物と見紛うクオリティの画像が容易につくり出せるようになったいま、あの時の指摘がますます真実味を帯びてきたなと感じます。
今号の特集ではこうした背景を念頭に置きながら、いまや商品PRから政治に至るまで幅広い分野で影響力を発揮するインフルエンサーの存在が、これからの社会を、ビジネスの景色をどう変えていくのかを考察します。
特集1本目「オニツカタイガーの世界観を誰に、どのように伝えるか」では、かつての低迷期を乗り越えラグジュアリーブランドとしての地位を確立したオニツカタイガーがどのようなブランド戦略を取ってきたのか、成功の立役者である庄田良二氏に明かしていただきました。
特集2本目「インフルエンサー業界が取り組むべき3つの課題」は、急拡大するインフルエンサー業界が成長痛を克服するための処方箋を示します。
特集3本目の「セレブリティのブランドを成功に導く4つの原則」では、自身の影響力を活かして独自ブランドを立ち上げるセレブたちに着目します。
一方、最近では企業がバーチャルインフルエンサーを起用する事例も増えてきました。特集4本目「企業はバーチャルインフルエンサーの起用をいかに判断すべきか」では、人間とバーチャルそれぞれの特徴を整理します。
特集5本目「学生アスリートのインフルエンサーを適切に選ぶ方法」は、企業がインフルエンサーと適切な関係性を築く際に示唆を与えてくれます。
もはやマーケティングの周辺領域ではなくメインストリームとなりつつあるインフルエンサーマーケティング。ご自身の企業戦略に組み込む際の一助として、ぜひ今号のDHBRをお役立てください。
(編集長 常盤亜由子)