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苦労して手に入れた休暇が台無しになってしまう5つのパターン
苦労して手に入れた休暇では、完全に仕事から離れてリラックスすることが重要だというアドバイスが数多くある(そして、それには正当な理由がある)。しかし、完全にオフラインになれない状況の場合はどうすればよいのだろう。大きな裁判を控えた弁護士や取引をまとめようとしている投資家、あるいは四半期の締めの作業をしている販売部門の幹部のように、あなたの目の前には、交渉の余地のない重要な締め切りがあるとしよう。それでもあなたは、少しでもリフレッシュする時間を確保したい。
こうした相反する優先事項を両立させるのは容易ではないが、けっして不可能ではない。
筆者は時間管理のコーチとして、ビジネスとレジャーが混在する旅行計画を台無しにしてしまう5つのパターンを割り出した。以下に、避けるべき5つの落とし穴を挙げる。また、代わりにどうすればよいかも紹介しよう。
1. 休暇中であることを周囲に伝えない
たとえあなたが休暇中に仕事をするつもりでいるとしても、休暇中であることは周囲に知らせよう。それだけで、大きなプレッシャーから解放されるはずだ。移動時間が業務時間内にあたる場合、移動中は不在通知を送るよう設定しておくとよい。一日中オンラインの状況ではない予定の日も同様だ。
「離陸前の空港の空き時間に、ホテルに着いてから、あるいはディナーののちにメッセージをチェックすればよいだろう」と考えて、旅行中であることを周囲に知らせなくてもよいのでは、と思いたくなるかもしれない。
しかし、休暇中であることを周囲に知らせないと、交通渋滞のせいで飛行機に離陸直前に乗り込むことになったり(しかも機内Wi-Fiが機能していない)、レンタカーを借りるのに予想より時間がかかったり、レストランのサービスが遅くて夕食から戻るのが2~3時間遅れ、疲れ切って何もする気が起きなかったりして、ますます気が張りつめてしまう。旅の初日から、ゆったり気分を味わうどころか、周囲のドライバーを小声でののしったり、コンピューターの反応が遅いだけなのにサービスデスクの担当者をにらんだり、フロアスタッフに失礼な態度を取ったりしてしまう。
あなたの頭の中はこのような思いでいっぱいだ。「私が無視しているとクライアントが思ったらどうしよう」「私に関心がないから返事をしなかったと同僚が思い、私の意見を聞かずに進めてしまったらどうしよう」「この見込み客が、私と連絡がつきにくいからと他に移ってしまったらどうしよう」