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仕事のスコープを縮小された時、どう対処するか
職務や仕事の範囲(スコープ)が縮小されることは、「配置転換」や「組織再編」など中立的な言葉で体裁よく表現されることがある。しかし、階級や責任が、場合によっては給与や上層部とのつながりが、突然後退するという事実は変わらない。実際に階級が下がったということであり、しばしば痛みを伴うものだ。
スコープの縮小は、リストラや戦略の変更、合併や買収に伴って頻繁に発生する。あるいは、新しいリーダーがやって来て新しいビジョンやアプローチがもたらされた時に、気がつけば組織改革の煽りを受けているかもしれない。上司からの信頼を失ってスコープが縮小されることもあるだろう。
理由は何であれ、降格は気分が沈み、屈辱的で、苦痛を伴うものだ。自尊心を傷つけられるだけでなく、混乱して、自分が何か兆候を見落としたのだろうかと自問し、どうすれば前に進めるのかわからなくなるかもしれない。
すぐにも辞表を出したい、仕事を放棄して逃げ出したいと思うかもしれない。それも無理はないが、どちらの反応も有益ではない。上司や同僚はあなたの対応を見ている。冷静に、現実的に、困難な状況と向き合うことがより重要になる。そこで、気持ちを立て直して生産的に前進するための6つの戦略を紹介する。
感情を整理する
従来の役割に圧倒され、責任を減らしてほしいとひそかに願っていたとしても、いざ自分のスコープが縮小されると、悲しくなり、評価されていないと感じ、怒りや屈辱を覚えるかももしれない。
気持ちを立て直すために、その状況において生じたどのようなネガティブな感情も当然のことだと認めて受け入れる。スコープが縮小されることは壊滅的な挫折のようにも感じやすいが、すべて終わりだと過剰に捉えないこと。現在の状況は、はるかに長いキャリアの中でほんの一瞬にすぎない。
この変化がもたらすポジティブな側面を考えてみよう。たとえば、ブレントは会社のリストラで自分の階層が変わり、より小さなチームを率いることになったが、おかげで懐かしいデザイン業務に戻ることができると受け止めた。会社の買収に伴ってスコープが縮小されたマリアナは、東海岸と西海岸のチームを率いる必要がなくなり、ワークライフバランスが改善されることに気づいた。