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オープン・スペースは
交流を促しも妨げもする
かつてマネジャーは、社員同士の無目的の接触をよくないことと考え、それを禁止することさえあった。多くの上司にとって、冷水器の前のおしゃべりは、仕事の妨げとなる騒音でしかなかった。
今日では、たまたま出会って仕事について言葉を交わすことがコラボレーションやイノベーションの促進剤となることはよく知られている。企業はこのことを念頭に置いて、フロア・プランや企業文化をつくり上げようとしている。その結果は目を見張るものがあるが、その一方で、期待が裏切られることも少なくない。
スカンジナビア航空(SAS)の事例を見てみよう。同社は1987年に、中央に位置する「ストリート」を主軸とする本社のデザイン変更を実施した。ストリートに接して、カフェや売店、医療施設、スポーツ施設のほか、くつろげる家具、コーヒー・メーカー、ファックス・コピー機、そして事務用品を備えた「多目的ルーム」も数室設置した。