成功を支えてきた働き方が辛くなった時、何を見直すべきか
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サマリー:長年の努力の末にリーダーの地位に就いたものの、かつて自分を突き動かしていた野心に疲れを感じるようになる人は少なくない。成功を支えてきた働き方が通用しなくなった時、何が変わったのかを見極めることが重要になる。本稿では、自身のキャリアや働き方を見直すための5つの問いを紹介する。

以前ほど仕事にエネルギーを感じられなくなった時

 キャリアの初期において、あなたは難しいプロジェクトに自分から手を挙げ、遅くまで残業し、成果を出すことに誇りを持っていたものだろう。それは効果があった。昇進し、「仕事ができる人」という評判を築き、リーダーになった。ただ、それも昔の話だ。いまでは、かつてあなたを活気づけていた野心が、あなたを疲れ果てさせている。かつて自分が決めた基準は、途中でやめられないランニングマシンのように感じられる。

 臨床心理学者で、The Happy High Achiever(未訳)の著者であるメアリー・アンダーソンによると、これはトップパフォーマーに共通するパターンだ。アンダーソンは診察で、それを繰り返し見てきた。野心的で実績があり、キャリアのピークにあり、あらゆる目標を達成してきた人たちが、空虚感を覚えている。「自分の卓越性を楽しんでいない」とアンダーソンは言う。「むしろ圧倒され、疲れ果て、(ストレスホルモンの)コルチゾールだらけになっている」

 こうなると、多くの人にとって危機が訪れると、ペンシルバニア大学ウォートンスクールの教授で組織心理学者のエイミー・ウジェスニェフスキは指摘する。「莫大な努力とエネルギーがそれまでの成功を支えてきたのに、突然それを維持できなくなるのだから恐怖だろう」と彼女は言う。「だが、以前はうまくいっていたことについて自分を責めるのではなく、なぜ状況が変わったのかを理解することにエネルギーをそそぐべきだ」

 まず、次の5つを自問してみよう。

1. これはエンジンの問題なのか、それとも燃料の問題なのか

 野心が低下したのには原因がある。それを2つの視点で考えてみると役に立つだろう。エンジンが摩耗しているか、それとも燃料が変わったのか、だ。

 エンジンに問題があるなら、機械(つまり体)が古くなっているということだ。いまも仕事を愛しているが、体力を回復するのに時間がかかるようになり、以前のような馬力もない。「若い時は、睡眠時間が短くても走り続けられるし、手早く食べられるものなら何でも食べればよかった」とアンダーソンは言う。「駆け出しの頃は、燃料切れでも働き続けることができた。しかし、それでは体がついていけなくなる」

 燃料の問題は少し違う。エンジン自体は問題がないが、それを動かすものが変わってしまったのだ。かつては自然に湧き出ていた熱意を、人為的につくることはできない。「燃料はもう以前ほど火花を散らしていない」とウジェスニェフスキは言う。「もう昔のような気持ちになれない」と気づくのだ。