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CEOが軽視しがちな
第一線のマネジャーの活用
企業の成功と失敗を最も左右するのは、図らずもCEOが最も時間をかけていないマネジャー層である。それは私が「第一線のマネジャー」と呼ぶ、売り場の主任、R&Dや営業チームのリーダー、外食チェーンやコール・センターのマネジャーなど、事業のオペレーションや社内の諸機能を担う最も下位のマネジャーである。
企業規模にもよるが、こうしたマネジャーは1社当たり1000人から2万人いるだろう。彼らは通常、全マネジャーの50~60%を占め、全体の80%もの従業員を直接管理している。
製品の設計や製造、販売、顧客サービスの提供などの業務に携わる従業員のやる気を高め、士気を奮い立たせなければならないのが、第一線のマネジャーである。彼らは企業の事業戦略の中心にいる。なぜなら、その実行を監督するからだ。彼らはフィードバックの活用においてきわめて重要な役割を果たし、CEOからすれば、そのおかげで常に最新の事業の進捗が把握できるようになる。