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いかに消費者をクギづけにするか
インターネットを使いこなし、携帯端末を駆使しながら情報を吟味して、どれほどのブランドやいかなる小売店であろうとも、最良の条件を探し出して飛びつく──これがマーケターの考える現代の消費者の姿である。
彼らの見解はこうも続く。ブランド・ロイヤルティといったものは風前の灯火となったと。このような状況を受け、企業は消費者向けのメッセージを増やしてきた。消費者との接触や情報提供を強化すれば、移り気で飽きっぽくなる一方の消費者をつなぎとめられると算段してのことだ。
しかし多くの消費者にとって、増殖するマーケティング・メッセージはありがたいものではない。むしろその量に参っているのだ。マーケターは顧客を呼び込むというより、消費者の関心を引こうとして間違った策略を絶え間なく繰り出すことで、顧客を追い払ってしまっているのだ。