-
Xでシェア
-
Facebookでシェア
-
LINEでシェア
-
LinkedInでシェア
-
記事をクリップ
-
記事を印刷
-
PDFをダウンロード
有望な社員をどのように育成するか
一部の社員は、それ以外の社員より才能に恵まれている。組織とはそういうものであり、この点に異を唱える経営幹部や人事マネジャーはほとんどいないだろう。それよりも、将来有望なハイ・ポテンシャル人材にどう対処するかという問題に議論の余地がある。
彼ら彼女らを特別扱いすることに反対する人々は、どんな社員にも何らかの才能があるのだから、育成のチャンスを平等に与えるべきだと主張する。選ばれた少数の者に労力と経営資源を傾けすぎると、多数の社員が会社に貢献する可能性を見過ごす原因になるかもしれないと考える。
意見が分かれるのはこの点だけではない。一部の経営幹部は、ハイ・ポテンシャル人材のリストと、彼ら彼女らが選ばれるまでのプロセスは極秘にすべきだと言う(囲み「会社が有望視していることを、本人に告げるべきか」を参照)。反対する側は、全体のほぼ95%に当たる、選ばれなかった社員のやる気を削ぐようなことをなぜするのか、と主張する。