#MeTooは瞬く間に広がった
それは2つのワードとともに始まった。2017年10月、女優のアリッサ・ミラノは、「あなたがセクシュアルハラスメントや性的暴行を受けたことがあるならば、このツイートに『Me Too』(私も)と書いて返信して」というツイートをした。10年以上前にタラナ・バークが性的暴行のサバイバーを支援するためにMeToo運動を立ち上げて以来、#MeTooのハッシュタグは数百万人に共有され、セクシュアルハラスメント問題が社会で大きく取り上げられるようになった。エンタテインメント業界の女性たちが、これに「Time's up」(もう終わりにしよう)という2つの単語を加えて応答した。
2018年1月に、タイムズ・アップ(TIME'S UP)の組織が立ち上げられる前、女性農業労働者組織アリアンザ・ナシオナル・デ・カンペシナスの70万人の女性労働者から、被害を告発した女優たちとの連帯を表明する一通の手紙が届けられた。2つの団体はすぐに力を合わせ、セクシュアルハラスメントを黙って耐え忍ぶしかなかった女性たち、しかしいまは、職場での安全、平等、尊厳を求めてすでに立ち上がっている、他の低賃金の女性たちとともに行動し始めた。
ゴールデングローブ賞の授賞式でオプラ・ウィンフリーが力強く宣言したように、セクシュアルハラスメントは「文化を超え、場所を超え、人種・宗教・政治・職場を超えた」あらゆる女性に共通する問題なのである。