ステップ(1)
ビジネスの停止状態を有意義なものにする
活動の停止を余儀なくされている状況は、そもそもなぜそのビジネスを始めたのかを、改めて考える好機になりうる。
旅行、スポーツ、イベント、レストラン、スポーツジム、劇場、そして何より職場が閉鎖されたことにより、スタッフもリーダーも深い心の傷を負う可能性がある。
このような状況でしばしば問われるのは、「我が社のビジネスがこの危機を生き延びられたとして、再び繁栄できるようになるのか」「差し当たり、どのように従業員を支えていけばよいのか」といった問いだ。
こうした懸念は確かに切実なものである。しかし、そこにばかり目が向く結果、リーダーシップを発揮するチャンスが見えにくくなる危険もある。
あなたの会社がミッション・ステートメントやブランド・パーパスを持っているとしても、これまでは、多忙な日々の中でそれらをおおむね蔑ろにしていたかもしれない。この機会に、それらを引っ張り出し、ほこりをはらって、みずからにこう問い掛けるべきだ――どうすれば、パーパスを新たな状況に適合させつつ、パーパスに基づいた行動を取れるのか。