
新型コロナウイルスの感染拡大が景気に与える影響に関して、当初さまざまな予測が発表されたが、その結果はどうだったのか。これまでの状況を整理した結果、予測と現状が大きく食い違う点が5つ判明した。本稿では、それらの違いが生じた要因分析などに基づき、今後の展望とリスク、そして企業リーダーが何をすべきかを明らかにする。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う景気後退が始まって半年以上経つが、マクロ経済環境は当初よりますます混迷を深めている。
企業を率いるリーダーは、以前の予想が完全に崩れ去り、危機による影響が業種によって大きく異なり、不確実性が一向に解消されない状況に対処しなくてはならない。一方、経済成長率こそ史上最大の下落に見舞われているが、金融市場は堅調さを保っている。
そろそろ、一歩立ち止まり、これまでの状況を整理しておくべきだろう。