記憶を生かし続ける方法を見つける
私たちはいま、彼女の記憶を称えようとしている。すべての答えを見つけたわけではないが、チームと私は彼女のレガシーを称える方法を話し合っている。
すでの彼女の娘の1人と協力して、彼女が応援していた慈善活動のために4000ドル以上の寄付を集めた。彼女が亡くなってから1年が経とうとしている。私たちはほかにも、彼女を称えるのにふさわしい方法を検討している。
故人がやった仕事や、やったであろう仕事を、最もよく反映する称え方を見つけよう。どのように称えたいか、チームのスタッフに聞いてみよう。悲しみの最初の段階では口を閉ざしていた人々も、このようなプロジェクトに魅力を感じるかもしれない。
私の現在の目標は、スタッフの心の傷がいえるのを助けながら、スタッフや私自身の悲しみのプロセスを急かさないことだ。彼女の席の近くを通った時に、彼女の名前が書かれた会議の案内を見た時に、悲しんでもかまわないことをみんなに知ってもらいたい。
新型コロナウイルス感染症のパンデミックが起きた時、この大混乱に友人ならどうしただろうと、私は何日も考えた。彼女自身も高いリスクを抱えていたが、きっと私のお気に入りのケーキを焼いて、玄関の前に置いていっただろう。消毒剤を必要としている人のために、最後の在庫を探してまわっただろう。癌サバイバーのために食料品を買いに行くと申し出ただろう。
時々、彼女が話す声や笑い声を思い出しながら、静かに過ごしてもかまわない。彼女の話を聞き、写真を見て笑っても、不謹慎だと思う必要はない。私たちはチームとして、彼女が敬愛していた癌サバイバーやボランティアの人たちを思いやることを通じて、彼女のレガシーを守ることができる。
HBR.org原文:Working Through the Death of a Colleague, November 05, 2020.
■こちらの記事もおすすめします
その不快な感情の正体は「悲しみ」である
生産的でなくたっていい。少なくとも、あとちょっとの間は
企業はいまこそ、現行の忌引休暇制度を見直すべきだ
DHBR2020年3月号「大切な人の死を悼む社員にマネジャーができること」