3. 自分の成功をテコに、上司と同僚を後押しする
物事が順調な時は、どうしても自分のことばかりを考えがちだ。しかし、自分が獲得した影響力を活かして、ほかの人たちの成功を後押しすることも忘れてはならない。
成功を収めたことで、職場である程度の影響力を持てたとしよう。まず、その影響力を上司と共有することから始めよう。重要なイベントに上司も誘い、一緒に参加すればよい。
自分にスポットライトが当たっている時は、上司の名声も高まるように配慮しよう。この点を忘れてはならない。あなたがチームプレーヤーでありたいと思うなら、それが不可欠だ。
また、公式・非公式のメンタリングやワークショップを行うことにより、同僚にも専門知識を伝えよう。そのような行動は、上司にも好印象を与えるはずだ。そうすれば上司はあなたを脅威と見なさず、チームの財産と考えるだろう。
4. 権力闘争を解消するために動く
あなたが脚光を浴びていることを上司が脅威と感じている場合、会議の席や利害関係者の前で、それまでよりいっそう強く自分の力を誇示しようとする可能性がある。上司があなたに力を見せつけようとするのは、たいていあなたに嫉妬している時だ。
相手のそうした意識を弱めたい場合に最も避けるべきなのは、反撃することである。それよりも上司の専門知識と権限を認めて、相手の顔を立てよう。あなたが上司のサポートに感謝していて、力になってくれたことをありがたく思っていると伝えるべきだ。
こんなふうに言えばよい。「あなたは素晴らしい経験と知識の持ち主です。この仕事をやり遂げる過程でも、数々のアドバイスを送ってくださいました。あなたの知識とスキルに助けられてきました。これからもいろいろ教えてください」。
このような言葉を伝えれば、上司の不安を和らげ、自信を持たせることができる。そうすれば、上司があなたをのけ者にするのを防ぐことができる。
上司の態度に不満を感じた時は、そのまま放置せず、対策を講じればよい。
上司があなたを人前で馬鹿にしたり、あなたにダメージを与えるような振る舞いをしたり、あなたの成功を小さく見せようとしたりした時は、相手の悪しき言動をマネジメントする方法があるのだと思い出そう。相手の敵対意識を戦友意識に変えることは、不可能ではない。
HBR.org原文:How to Deal with a Jealous Manager, December 18, 2020.