
部下がメンタルヘルスの問題を抱え、その事実を上司であるあなたに打ち明けてきた時、どう対応をするのが適切なのか。勇気を振り絞って話をしてくれた部下に、どのように声をかけるべきか。何を質問すべきか。調整が必要なら、どのように決めればよいだろうか。本稿では、職場のメンタルヘルスに関する2人の専門家のアドバイスをもとに、あなたが取るべき具体的な行動を提示する。
直属の部下が勇気を出してメンタルヘルスの問題を打ち明けてきた時は、どのように対応するかが重要だ。
話してくれたことに感謝していると伝えつつ、彼らの仕事や、彼らに対するあなたの評価が危うくなることはないと安心させたい。同時に、あなたのチームと彼らの仕事量に影響が及ぶとしたら、どのようなものかを把握しなければならない。
部下に、まずどのように声をかけるか。何を質問するか。調整が必要なら、どのように決めればよいだろうか。
専門家の意見
部下があなたに打ち明けるまでに、多くの不安を乗り越えなければならなかったことを忘れてはならない。
「このような問題を提起することは、困難でリスクの高いことです。ほとんどの場合、決断するまでに考えて考え抜いているのです」と、メンタルヘルスに関する職場の文化を変えて、従業員と組織の繁栄を目指す非営利組織マインド・シェア・パートナーズのケリー・グリーンウッド創設者兼CEOは言う。
「打ち明けるかどうかの決断は複雑」であり、「個人の状況や特定の雇用主、社会的な問題」に左右されると、フィールディング大学院大学の博士課程ファカルティメンバーであるスーザン・ゴールドバーグは言う。
したがって、こうした機会をどのように扱うかが重要になる。幸い、いくつかのアドバイスを参考に、生産的な会話にすることができる。