●多様なチームを管理する
2人以上の子どもを持つ親は、全員を同じように扱えないことを、すぐに学ばざるをえなかったことだろう。子どもによって学習方法もモチベーションもフィードバックに対する反応も、大きく異なることを目の当たりにしたからだ。
物事を前に進めるには、それぞれの子どものニーズに対応しつつ、家族単位での団結力を考慮する必要があった。家族関係を維持しつつ、それぞれの子どもの感情欲求や学習欲求に気を配ることは、その場その場で身につけた「技」だ。
リーダーは常に、チームとしてのニーズと個々のメンバーのニーズとを調整しながら、物事に対処している。メンバーそれぞれのニーズ、強み、学習レベルに対応することと、チーム全体のコミットメントと目標のバランスを図ることで初めて、チームは最高の能力を発揮し、メンバーそれぞれが輝くことができる。
出社勤務を再開して、自分のチームを新たな視点で見る時は、メンバーもこの1年半で成長し、変化したことを覚えておきたい。彼らがどのような人間に成長し、どうすれば現在の彼らをサポートできるか、じっくり考えよう。
また、かつてはうまく機能していたかもしれない包括的なリーダーシップアプローチを見直し、チーム全体を維持しつつも個人のニーズを最大化する、より細やかなアプローチにアップグレードしなくてはならない。