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インドの料理宅配会社ゾマトが上場し、その企業価値評価は120億ドルとも言われる。不動産や実物資産を持たない企業が、なぜ世界中の投資家から高く評価されるのか。本稿では、ゾマトやウーバーやエアビーアンドビーのように、現代の優れたテック企業に共通する6つの特徴を示す。


 2021年7月中旬、料理宅配会社のゾマトがインド株式市場に上場した。新規株式公開(IPO)への応募倍率は35倍に達し、企業価値評価は120億ドルとされる。

 不動産や実物資産もない赤字企業が、なぜこれほど高い企業価値評価を受け、フィデリティやモルガン・スタンレー、カナダ年金基金やシンガポール政府といった世界中の著名投資機関を引き付けるのだろうか。